NIC MANIA > LANカードレビュー > FNW-9803-T |
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PLANEXから発売されている、AN983B搭載LANカード。同チップ搭載NICとしてはcorega製の“FEther PCI-BLK”
がありますが、それと比べると高めの価格設定になっています。 このFNW-9803-TにはWOL(Wake On LAN)電源管理ソフトウェア「Remote Power Control」(Power ON専用)が付属していますが、これってフリーウェアなの でちょっとアレな感じもします。しかしながらこのNICでの動作を保証するという解釈もできるので、悪いことではないと思います。 標準消費電力は明記されていませんが、最大220mAなので、消費電力は最高1.1Wということになります。電源電圧は3.3Vにも対応。 Planex提供のドライバはこちらですが、今回の測定ではUpload速度が非常に遅いという結果になりました。 ADM提供のドライバもしくはMicrosoft提供のドライバを導入することをお勧めします。 ただし、ADM提供のドライバは、スタンバイ状態から復帰しないという不具合(WinXP Pro SP1環境下)が報告されていますのでご注意ください。 |
・コントローラーチップ PLANEX製品にはよくチップの上に自社のロゴシールが貼ってあります。 箱に『ADMチップ採用』と書いているのだから堂々とチップを露出させなさいとか思ってしまうのは自分だけでしょうか。 ともあれ、これではチップの確認が出来ないので剥がします。 | |
シールを剥がすと出てきたのはADMtek製“AN983B”。DEC互換で、ワンチップ型です。 DEC互換なのでOS標準のドライバで動作します。これは非常にありがたいですね。Windows2000では「ADMtek AN9803 10/100M PCI Adanper」と認識されました。 なお、箱にある写真(下)とチップのプリントが違いますが、モノとしては同じです。 ADM提供のドライバはこちら。 | |
・箱の写真(チップ部分) |
・ブラケット部 ステータス確認用のLEDは2個。 「Full Duplex」,「LINK/ACT」 |
・WOL端子 |
・トランスフォーマー 詳細不明な”HN16515”。よく見かけるんですけど・・・・・・・・。 |
フレッツスクエアでの速度測定
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・speed.rbbtoday.comでの速度測定
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・Studio Radishでの速度測定
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エクスプロラーでのローカル⇔リモート間ファイル転送(測定方法はこちら)
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少なくとも当方の環境では、PLANEX提供のドライバ(ver.2.13)は問題ありで、Upload速度が異様に遅いという結果になりました。遅いにもかかわらず、 それなりのCPU負荷がかかっているのは問題です。 一方でADMtek提供のドライバ(ver.2.20)を使用した場合、通信速度には問題が見られず、CPU負荷もPLANEX提供のものよりも低い結果となりました。 それなりに不具合情報も見かけますので、今更購入する意味はありません。むしろ積極的に他に乗り換えたいくらいのNICです。 問題のあるドライバを修正もせずに提供し続けるメーカーとしての姿勢に深い憤りを感じます。 |