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ASUS P4PEオンボードLANレビュー


2003.09.09

メーカー ASUS
製品名 P4PE
購入価格 \14480(2002年10月)
オンボード搭載LANチップ BroadCom:BCM4401
画像元:ASUSTeK COMPUTER INC.


格安マザーボードのオンボードLANは、高い確率で蟹マークでおなじみのRealtek製品を採用しています。
その代表的なオンボードコントローラーとしては”RTL8100”, ”RTL8100B” などがありますが、これらはRTL8139シリーズと同様に、CPU負荷に結構な負荷をかけます。
そのため安定性重視のマザーではRealtek製品以外の、Intelや3com,Broadcom製コントローラーチップをオンボード搭載することが多いようです。
このP4PEにはBroadCom製の ”BCM4401”LANコントローラー(100Base-TX)がPCI接続で搭載されています。
Intel i845PEマザーではGigabit Etherを標準装備しているものが多くなるとのことですが、現時点でGigabit Hubが3万円近くすることを考えると ホームユースでは100Mbpsで十分かと思われます。



ネットワークコントローラーチップ
・コントローラーチップ

BroadCom製の ”BCM4401”。この会社は3com社と関係があるのだとか。
ワンチップ型10/100Mbps LANコントローラーで、PCI2.2とLAN on Motherboard (LOM)にも対応。
オンボード搭載されているBroadCom製LANコントローラーでは 32ビット10/100/1000BASE-T Gigabit LANコントローラー”BCM5702” のほうが有名かと思われます。

・トランスフォーマー

DELTA製“LF8505”。
写真の上部と下部にある空きパターンは、上位モデルのP4PE(P4PE/GBL/SATA/1394)にオンボード搭載されているGigabit LANコントローラー BCM5702で使うトランスフォーマー用のようです。


フレッツスクエアでの速度測定
フレッツスクエアでの速度測定
測定環境
PCメインPC
接続形態ONU直結
MTU1454
RWIN65044
PPPoEフレッツ接続ツール1.5D
※対象NICで5回測定した直後にPro/100 Sで5回測を行い、それぞれの平均値をグラフに示した。




speed.rbbtoday.comでの速度測定
RbbTodayでの速度測定
測定環境
PCメインPC(新)
接続形態ONU直結
MTU1454
RWIN260176
PPPoEフレッツ接続ツール1.5D
※対象NICで5回測定した直後にPro/100 Sで5回測を行い、それぞれの平均値をグラフに示した。




Studio Radishでの速度測定
Studio Radishでの速度測定
測定環境
PCメインPC(新)
接続形態ONU直結
MTU1454
RWIN260176
PPPoEフレッツ接続ツール1.5D
※測定品質90以上のデータの平均値を、それぞれのNICについてグラフに示した。




エクスプロラーでのローカル⇔リモート間ファイル転送測定方法はこちら


ローカル-リモート間ファイル転送速度
測定環境
ローカルPCメインPC
リモートPCセカンドPC
接続形態Hub経由
通信プロトコルTCP/IP
接続速度100Mbps / Full Duplex
転送ファイル容量300MB
※ダミーファイルをエクスプローラーにて転送し、5回の平均転送時間を元に転送速度を求めた。測定にはストップウォッチを使用した。
・CPU負荷
Remote → Local (Download) Local → Remote (Upload)
Pro 100/S
TCP/IP
(Intel:PROSet8.0)




BCM4401
TCP/IP
(Broadcom:3.60.0.0)
Download時CPU負荷 Upload時CPU負荷




総合評価

オンボードLANとしては標準的です。VIAやRealtek製に比べれば低いCPU負荷ですが、Intel,3comの2強と比べれば決して低い方ではありません。
インターネット/メール等の軽い用途で使用する分には十分な性能ですが、多少なりとも信頼性が求められるネットワーク環境を構築するのであれば、 別途NICを購入した方が良さそうです。