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ASUS製865PEチップセットマザーボード“P4P800-Deluxe
(以下P4P800-D)”にオンボード搭載されているLANコントローラー“3com製 3C940”。 最近の『ギガビットLAN搭載』を謳うマザーボードの多くはRealtek製RTL8169シリーズをオンボード搭載しがちですが、せっかくのGbEなのですから このような“良チップメーカー”の製品を搭載して欲しいものです。 3com製の低価格GbE NICである3C2000-Tでは、このチップのBGAパッケージ版を搭載しています。形こそ違うものの スペックシートでは機能的にも同等なので、性能的にも同等の結果が期待できるのではと思われます。 また、Radeon IGPを搭載したP4R800-V Deluxeでは ギガビットLANを66MHz PCIでノースブリッジに接続する「ASUS LAN Accelerating Technology(LAT)」によりこのチップが接続されていますが、 この製品はチップセットはi865PEなので、従来通り32bit/33MHz PCIで接続されています。 |
・コントローラーチップ 3com製 “3c940-MV00”。 3com 3C2000-TではこれのBGAパッケージ版である“3c940-MV00-BGA”が採用されています。 ワンチップ型で対応PCIバスは33/66 MHz。PCI2.2に準拠し、供給電圧は1.5,2.5,3.3Vに対応。LOMに対応しています。 Packet Bufferの搭載量は128kbで、TCP/UDP/IPチェックサム, WfM 2.0, ACPI 2.0, PXE 2.1等をサポートします。 3c940-MV00-BGAと同様に、このチップにも“Marvell Technology”のロゴがプリントされており、 恐らくは“Yukon-32 88E8003(14mm x 20mmの128pin LQFP)”と同一のチップと思われます。 |
・トランスフォーマー DELTA製“LF9203” |
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室温や実装されている基板の大きさ等もあると思いますが、1000Base-T環境下でのチップ表面温度は3com 3C2000-Tよりも 低い値でした。 速度・負荷について見てみると、100Base-TX環境下では速度・負荷の両方でPro/100Sと同等。 1000Base-T環境下ではPro/1000 MTよりも速度は劣るものの、負荷面では同等かそれ以下という結果になりました。 オンボードLANとしては非常に優れているので、100Base-TXだけでなく1000Base-T環境下でも積極的に利用していきたいです。 最近はGbEハブもかなり値が落ちてきているので、家庭内でGbE環境を導入したいと考えている方も多いのではないでしょうか。 P4P800-Deluxeは865PEチップセット搭載マザーの中では高値の部類に入りますが、3com 3C2000-Tの実売価格が\6800程度 というのを考えると、後からGbE NICを購入しなくて済む分お得と言えそうです。 |