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ELECOM LD-10/100Sレビュー


LANカード全景
メーカー ELECOM (Laneed)
製品名 LD-10100S
購入価格 \1080(2002年8月)
採用チップ Realtek:8139C
WOL端子
WOLケーブル付属
ACPI対応
LowProfile対応 ×
対応OS Windows98,NT,2000,Me,XP
TurboLinux


ELECOM製ではローエンドのLANカード。その割にはRealtekチップを搭載し、かつACPIにも対応しています。
ところでELECOM製のNICには大抵 「FIFOバッファ搭載で高速データ転送」 などと書いてありますが、FIFO Bufferはコントローラーチップに内蔵されているので、このメーカーだけの 特殊なものではありません。個人的にはこの記述が卑しく思えて仕方ありません。
パッケージの写真ではWOL端子が写っていますが、実際は搭載されていないので注意が必要です。PCIバスは2.1対応。



ネットワークコントローラーチップ
・コントローラーチップ

おなじみRealtek製“RTL8139C”ネットワークコントローラー。
(以下corega FEter PCI-TXSと同じ)

10/100Mbps、WOLに対応。もちろんFull Duplex Flow Control (IEEE 802.3x)もサポート。

このチップを採用した製品の一番の利点は、最近のOSであればドライバをインストールする作業が無いということです(Win2000,XP,RedHatLINUX7.2では確認済み)。つまり、OSデフォルトのドライバで普通に動きます。
「付属のドライバFDを無くしてしまったからダウンロードしようと思ったけど、LANカードが認識されてないからダウンロードできない!」 という経験、ありませんか?(笑)

また、ドライバを必要とするにしても、Mac、UNIX系をはじめ、幅広いOSで使用できるのもこのコントローラーチップの特徴です。
Realtek製のドライバはこちら

・ブラケット部

ステータス確認用のLEDは2個。
「LINK」,「ACT」

・WOL端子

箱の写真ではWOL端子が写っていますが、実際はパターンのみです。

・トランスフォーマー

FUN-JIN製(?) FT16-04B2
詳細不明です。


フレッツスクエアでの速度測定
フレッツスクエアでの速度測定
測定環境
PCセカンドPC
接続形態ONU直結
MTU1454
RWIN65044
PPPoEフレッツ接続ツール1.5D
※対象NICで5回測定した直後にPro/100 Sで5回測を行い、それぞれの平均値をグラフに示した。




speed.rbbtoday.comでの速度測定
RbbTodayでの速度測定
測定環境
PCセカンドPC
接続形態ONU直結
MTU1454
RWIN260176
PPPoEフレッツ接続ツール1.5D
※対象NICで5回測定した直後にPro/100 Sで5回測を行い、それぞれの平均値をグラフに示した。




Studio Radishでの速度測定
Studio Radishでの速度測定
測定環境
PCセカンドPC
接続形態ONU直結
MTU1454
RWIN260176
PPPoEフレッツ接続ツール1.5D
※測定品質90以上のデータの平均値を、それぞれのNICについてグラフに示した。




エクスプロラーでのローカル⇔リモート間ファイル転送測定方法はこちら


ローカル-リモート間ファイル転送速度
測定環境
ローカルPCメインPC
リモートPCセカンドPC
接続形態Hub経由
接続速度100Mbps / Full Duplex
転送ファイル容量300MB
※ダミーファイルをエクスプローラーにて転送し、5回の平均転送時間を元に転送速度を求めた。測定にはストップウォッチを使用した。
・CPU負荷
Remote → Local (Download) Local → Remote (Upload)
Pro 100/S



ld-10_100s Download時CPU負荷 Upload時CPU負荷




総合評価

一見すると他のRTL8139C搭載NICに比べてCPU負荷が低い気がしますが、それは単に転送速度が遅いからです。
ドライバはELECOM提供のものを使用したので、それが原因かもしれません(ドライバがELECOM製のものかどうかは未確認)。
どうしてもRTL8139C搭載NICを購入したいのであれば、他社製同チップ搭載NICを購入した方が確実と思われます。