NIC MANIA > LANカードレビュー > LD-10/100AL |
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VIAチップを搭載したELECOMブランドのLANカード。しかしながらWOL端子があるのにWOLには対応しておらず、ケーブルが付属していないという微妙なカードでもあります。 VIAチップ搭載のLANカードは今ではめっきり見なくなりましたが、まだNIC一枚がそれなりの値段で販売されていた頃(といってもそこまで昔ではありませんが)、唯一\1000程度で激安販売されていたのを覚えています。 今日ほとんどお目にかからなくなったのは、相性問題(下記参照)やPHYコントローラーを内蔵していないことによるコスト的な問題とLowProfile対応への問題などを理由にして徐々に姿を消していったのではないかと考えています。 説明書がWin98とNT40へのインストール方法しか記述されていないところが それを物語っているのかもしれません。 消費電力は2Wとのこと。 このカードはIO DATAから発売されているET100-PCI-Sとほとんど同じで、違う点は「C30」と「C31」が空きパターンになっていることくらいです。 |
・コントローラーチップ VIA製“VT6102(pdf形式)” 圧倒的に悪名の方が高いチップで、特にアッカ・ネットワークスのルータタイプADSLモデムとの相性問題は有名です。 これはVT6102搭載のNICと組み合わせると、接続が確立しない、もしくは速度がかなり強力に低下するというものでした。 運の悪いことにIBMのAptiva Eシリーズ(型番 2255-****)はこのチップを搭載していたので、IBMからは対策としてHUBが無償配布されたようです(詳細)。 また、UNIX系での認識に関しても難しいというのを聞いたことがあります。 WindowsXPでは自動的にドライバがインストールされますが、それ以外のWindowsでは別途ドライバをインストールする作業が必要です。 |
・PHYコントローラー LSILOGIC製LSI L80225/B(←pdf形式:参照にはLoginが必要) VIA:VT6102ネットワークコントローラーは論理層までしか内蔵していないため、このようにPHYコントローラーが外部に必要となります。 自分の知る限りでは、VT6102はこのLSI L80225のみと組み合わされるようです。 |
・ブラケット部 ステータス確認用のLEDは3個。 「LINK」,「100M」,「Full」 |
・WOL端子 |
・トランスフォーマー おなじみDelta製“LF8221” データシートは見つかりませんでしたが、同社のLF8271”(PDF形式)の旧型だと思われます。 |
フレッツスクエアでの速度測定
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・speed.rbbtoday.comでの速度測定
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・Studio Radishでの速度測定
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エクスプロラーでのローカル⇔リモート間ファイル転送(測定方法はこちら)
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とにかくCPU負荷が高いという一言に尽きます。 パフォーマンスは微妙なところで、他のNICに比べて測定値のばらつきが大きい傾向がありました。 また、相性問題も気になるところですので、NICというよりもコレクターズアイテムという位置付けで良いのではないでしょうか。 |