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Allied Telesis LA100-PCI-T V2レビュー


2003.07.06

LANカード全景
メーカー Allied Telesis(アライドテレシス)
製品名 LA100-PCI-T V2
購入価格 \480(2003年6月,ジャンク扱い)
採用チップ DEC:21140-AF
WOL端子 ×
WOLケーブル付属 ×
ACPI対応
LowProfile対応 ×
対応OS Windows95〜XP?


アライドテレシス製のDEC21140-AF搭載NIC。
Windows2000はこのドライバを持っていませんので、Allied Telesis(アライドテレシス)社のドライバダウンロードページ よりダウンロードする必要があります。
また、他のNICのドライバ(?)の中にはこのドライバと干渉するものがあるらしく、LA100-PCI-T V2のドライバをインストールした途端にフリーズする現象が起こる ことがあるようです。



ネットワークコントローラーチップ
・コントローラーチップ

DEC製“21140-AF”。21140シリーズ最後のチップです。144 PinのPQFPパッケージで、PHYは外付けです。
また、送信,受信用として3kbyteのFIFO Bufferを内蔵しています。

UNIX系OSでは後継の21143シリーズよりも安定しているらいしいです。

PHYコントローラー
・PHYコントローラー

Level One製“LXT970QC”
Level One社(http://www.level1.com/)は、1999年8月にIntelに買収されています。

・ブラケット部

ステータス確認用のLEDは5個。
「100M」,「LINK」,「Full」,「ACT」,「COL」

・トランスフォーマー

bel製“9736A”。


フレッツスクエアでの速度測定
フレッツスクエアでの速度測定
測定環境
PCメインPC
接続形態ONU直結
MTU1454
RWIN260176
PPPoEフレッツ接続ツール1.5E
※対象NICで5回測定した直後にPro/100 Sで5回測を行い、それぞれの平均値をグラフに示した。





エクスプロラーでのローカル⇔リモート間ファイル転送測定方法はこちら


ローカル-リモート間ファイル転送速度
測定環境
ローカルPCメインPC
リモートPCセカンドPC
接続形態Hub経由
接続速度100Mbps / Full Duplex
転送ファイル容量300MB
※ダミーファイルをエクスプローラーにて転送し、5回の平均転送時間を元に転送速度を求めた。測定にはストップウォッチを使用した。
・CPU負荷
Remote → Local (Download) Local → Remote (Upload)
Pro/100 S
TCP/IP
(PROSetII:8.0)
Download時CPU負荷

Upload時CPU負荷

LA100-PCI-T V2
TCP/IP
(CentreCOM:2.00)
Download時CPU負荷 Upload時CPU負荷




データ転送時間とチップ表面温度(℃)
チップ表面温度
測定環境
ケース内温度
(測定開始時)
27.6℃
ケース内温度
(測定終了時)
27.6℃
室温25.4℃
接続速度100Mbps / Full Duplex
転送プロトコルTCP/IP
※温度変化が30秒以上観察されなくなるまでダミーファイルを連続的に転送した。

総合評価

チップの発熱については非常に少いものの、負荷面では良い結果は得られませんでした。
DECチップはもともとWindowsではなくUNIX系OSで評価されているので、Windows用のドライアでは性能を発揮できないのかもしれません。
もはやジャンクでしか見かける機会は無いので、コレクション以外では必要のないカードだと思います。