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GREENHOUSEより発売された、Broadcom製コントローラーチップ搭載の期待のGbE NIC(ギガビットLANカード)。
今まではオンボードでしか見かけることのなかったBCM5705を搭載しています。 もともとBCM570xシリーズコントローラーはそれなりに評価されているので、低価格GbEの本命になるのではないかと噂されていますが、 実際の性能はどうなのか、非常に楽しみです。
なお、基板の形状的にLow Profileに対応しそうですが、ブラケットは同梱されていません。 付属のドライバはBroadcom製のもので、バージョンは少し古いものでした。 使用する際はBroadcomの最新ドライバをダウンロードすることを お勧めします。 |
・コントローラーチップ Broadcom製の “BCM5705”。 0.13μmのCMOSプロセスで製造され、パッケージは196pinのHBGA。 BCM5702,BCM5703が16KBのキャッシュを持ったRISCコアを2つ内蔵しているのに対し、このBCM5705は24kbのキャシュを内装したRISCコアを1つだけ持っています。 また、データシートを見る限りではPacket bufferに関する記述はありませんでした。 また、他のBCM570xシリーズと同様にワンチップ型です。32bit,33MHzのPCIバスに対応し、PCI2.2に準拠しています。 機能面ではLOM,VLAN,Tx/Rx TCP/IPチェクサム,フロー制御,Large Sendをサポートします。 Broadcomの最新ドライバはこちら。 このチップのモバイル版として、“BCM5705M”があります。 こちらはチップの消費電力が900mWとのことです。 |
・ブラケット部 ステータス確認用のLEDは2個。 「LINK」,「ACT」 |
・トランスフォーマー FPE製“F0044” |
・気になったこと 基板にプリントされた謎の文字。BootROMの設定でしょうか・・・・ |
フレッツスクエアでの速度測定
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1000Base-Tでの転送速度では劣るものの、それ以外ではPro/1000MTと同等か、それ以上の結果となりました。 パーツの実装が荒っぽかったり5Vの供給電圧に対応しているのか否か等、気になる点も多いですが、ようやく低価格GbE NICでも良いものが出てきたといった印象です。 他のコントローラーチップよりも消費電力化ができているためか、1000Base-T通信時のチップ表面の温度は非常に低く、63℃程度でした。これくらいの温度であれば安心して使えそうです。 Pro/1000MTのバルクが\4980程度ですので、GH-ELG32Bの\2980という価格は非常に魅力的です。もっと販売店が増えることを祈るばかりです。 |