corega FEther PCI-TXC Plusレビュー

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2003.01.14

メーカー	corega
製品名	FEther PCI-TXC Plus
購入価格	\850（2002年11月新品）
採用チップ	Realtek：RTL8139D
WOL端子	×
WOLケーブル付属	×
ACPI対応	○
LowProfile対応	○（ブラケット付属）
対応OS	Windows98～XP Linux （サポート対象外ドライバー非添付）

大手メーカーもようやくRTL8139D搭載NICを出してきました。この製品は同社製RTL8139Cチップ搭載NIC”FEther PCI-TL”の後継で、 RTL8139Dに搭載チップが変更されたものです。
”fether PCI-TXS”と違いWOLには対応していません。
それ以外でもコストダウンが図られているようで、Boot ROMソケットが無かったり、Transformerもなんだかケチくさいものになったりしています。その分販売価格が控えめですので、メーカー側も「低価格」を第一条件に設計（販売）したのではないかと思われます。

同梱ドライバはCD-ROMで提供されています。最近ではFDドライブを搭載していないPCが多いので(とはいうものの、LANコネクタは搭載していますが)、評価できるのではないでしょうか。
マニュアルは本型ではなくA3サイズで両面印刷の紙がWin9x系用とNT系用で1枚ずつ同梱されていました。
それ以外では「保証書(1年)」と「修理依頼書」「説明書の注意」がの同梱品されていました。

・コントローラーチップ

おなじみRealtek製RTL8139シリーズの最新版”RTL8139D”ネットワークコントローラー。（以下corega fether PCI-TXSと同じ）
8139Cが128ピンのパッケージだったのに対し、Dでは100ピンパッケージになりました。
また、PCI VPD (Vital Product Data)をサポートした他、省電力機能やFIFOバッファーが追加されたようです。
Realtek製のドライバはこちら。

・ブラケット部

ステータス確認用のLEDは2個。
「LNK/ACT」，「Full」

・WOL端子

空きパターンが確認できます。

・トランスフォーマー

GTS製“FC-515LS”とマーキングがありますが、詳細不明です・・・。

フレッツスクエアでの速度測定

測定環境

PC メインPC

接続形態 ONU直結

MTU 1454

RWIN 65044

PPPoE フレッツ接続ツール1.5D

※対象NICで5回測定した直後にPro/100 Sで5回測を行い、それぞれの平均値をグラフに示した。

・speed.rbbtoday.comでの速度測定

測定環境

PC	メインPC
接続形態	ONU直結
MTU	1454
RWIN	260176
PPPoE	フレッツ接続ツール1.5D

※対象NICで5回測定した直後にPro/100 Sで5回測を行い、それぞれの平均値をグラフに示した。

・Studio Radishでの速度測定

測定環境

PC	メインPC
接続形態	ONU直結
MTU	1454
RWIN	260176
PPPoE	フレッツ接続ツール1.5D

※測定品質90以上のデータの平均値を、それぞれのNICについてグラフに示した。

エクスプロラーでのローカル⇔リモート間ファイル転送（測定方法はこちら）

測定環境

ローカルPC	メインPC
リモートPC	セカンドPC
接続形態	Hub経由
接続速度	100Mbps / Full Duplex
転送ファイル容量	300MB

※ダミーファイルをエクスプローラーにて転送し、5回の平均転送時間を元に転送速度を求めた。測定にはストップウォッチを使用した。

・CPU負荷

	Remote → Local (Download)	Local → Remote (Upload)
Pro 100/S (Intel PROSET 6.4)
FEther PCI-TXC+ (Realtek 5.505.1004.2002)

同社製で一世代前のRTL8139C搭載NICFEhter PCI-TXSと比較しても、これといった性能アップは認められませんでした。CPU負荷の高さも相変わらずです。
また、2003年1月現在、FEther PCI-TXCという、coregaのWebには製品情報の無いLANカードが\780程度で販売されているようですので、 RTL8139xコレクターでなければあえて購入する必要性は見えてきません。