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corega FEther PCI-TXAレビュー


2003.04.10

LANカード全景
メーカー corega
製品名 FEther PCI-TXA
購入価格 \1480(2002年10月)
採用チップ VIA:VT6105
WOL端子 有(特殊コネクタ)
WOLケーブル付属 ○(専用ケーブル)
ACPI対応
LowProfile対応 ×
対応OS Windows95〜XP
Linux


VIA製最新ネットワークコントローラー”VT6105”を搭載したcorega製NIC。黒い基板が印象的です。
Auto-MDIX functionに対応しているので ストレート/クロスケーブルを気にせず接続できるというのがウリのようですが、 店の隅っこにひっそりとクロスケーブルが置かれているような現状では、そんなに必要な機能ではないようにも思えます。
最大消費電力は1.5W。

マニュアルですが、corega製にしてはめずらしく、Bookタイプではありません。両面白黒印刷のB4程度の紙が2枚(Win9x用とWinNT系用) 同梱されていて、これがマニュアル代わりになっています。



ネットワークコントローラーチップ
・コントローラーチップ

VIA製“VT6105”。 ”VT6102”の後継です。
パッケージ外見こそVT6102と同じ128pin PQFPですが、中身は0.35umから0.22umプロセスに変更され、さらにPHY層までを内蔵した ワンチップ型となったので、結果として基板のデザインがシンプルになりました。
また、VLANをサポートし、省電力化もされたようです。
VIA提供のドライバはこちら

・ブラケット部

ステータス確認用のLEDは2個。
「LNK/ACT」,「Full」

・WOL端子

一見普通のコネクタですが、形状は特殊です。接続には付属の専用ケーブルが必要ですのでご注意ください。

・トランスフォーマー

TAIMAG製“HE-012D(pdf形式)”


フレッツスクエアでの速度測定
フレッツスクエアでの速度測定
測定環境
PCメインPC
接続形態ONU直結
MTU1454
RWIN65044
PPPoEフレッツ接続ツール1.5D
※対象NICで5回測定した直後にPro/100 Sで5回測を行い、それぞれの平均値をグラフに示した。




speed.rbbtoday.comでの速度測定
RbbTodayでの速度測定
測定環境
PCメインPC
接続形態ONU直結
MTU1454
RWIN260176
PPPoEフレッツ接続ツール1.5D
※対象NICで5回測定した直後にPro/100 Sで5回測を行い、それぞれの平均値をグラフに示した。




Studio Radishでの速度測定
Studio Radishでの速度測定
測定環境
PCメインPC
接続形態ONU直結
MTU1454
RWIN260176
PPPoEフレッツ接続ツール1.5D
※測定品質90以上のデータの平均値を、それぞれのNICについてグラフに示した。




エクスプロラーでのローカル⇔リモート間ファイル転送測定方法はこちら


ローカル-リモート間ファイル転送速度
測定環境
ローカルPCメインPC
リモートPCセカンドPC
接続形態Hub経由
接続速度100Mbps / Full Duplex
転送ファイル容量300MB
※ダミーファイルをエクスプローラーにて転送し、5回の平均転送時間を元に転送速度を求めた。測定にはストップウォッチを使用した。
・CPU負荷
Remote → Local (Download) Local → Remote (Upload)
Pro 100/S



fether_pci-txa Download時CPU負荷 Upload時CPU負荷




データ転送時間とチップ表面温度(℃)
チップ表面温度
測定環境
ケース内温度
(測定開始時)
30.7℃
ケース内温度
(測定終了時)
30.8℃
室温24.0℃
接続速度100Mbps / Full Duplex
転送プロトコルNETBEUI
※温度変化が30秒以上観察されなくなるまでダミーファイルを連続的に転送した。

総合評価

Auto-MDIX functionと発熱量の少なさは評価できますが、やはりVIA製チップはCPU負荷が高い傾向にあるようです。
「黒い基板のLANじゃなきゃ嫌」とか、「VIA命。Cyrix最高。EDEN最高」等の特殊な理由がない限りはオススメできません。