NIC MANIA > LANカードレビュー > ET/PNA-PCI-3 |
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IOデータより2000年4月に発売された、HomePNA(1.0準拠)とEthernet対応のPCIバスハイブリッドアダプタ。 WOL機能は使えないものの、PC-9821シリーズのデスクトップPCでも使用することが出来ます。 HomePNAとは電話線を用いたネットワークのことで、HomePNA1.0 の場合、1Mbpsの通信速度でファイルやプリンタの共有ができます。 Ethernetと比べて有利なのは、あらかじめ家の壁の中を通っている電話線を利用できるため、新規にLANケーブルをひっぱらなくても良いこと。 分配にイーサネットハブのようなものが必要ない(そこら辺で売っている電話線分配機)点が挙げられます。なお、通信距離は約150メートルまでとなっています。 ただ、今となっては無線LANがありますので、効率的な通信手段ではありません。 また、このNICではコントローラーチップが1つであるため、EthernetとHomePNAの同時使用はできません。 Windows XP ProではOS標準ドライバで『AMD PC-net-Home Based Network Adapter』と認識されました。 ただし、ドライバの設定画面で通信速度を設定しようとすると、設定項目が10Base-Tしかありませんでした。 実際には100Mbps,Full-Duplexでリンクしていましたが、あまり気持ちの良い状態ではありません。 Windows95,98,Me,2000のドライバはIO DATAのサポートページよりダウンロード可能です。
同梱品としてWOLケーブルが2本入っていました(PC98-NX,DOS/V用)。 カタログより、最大消費電力は2.2W。 |
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・コントローラーチップ AMD製“AM79C978KC”。 Am79C971をベースにしたコントローラーチップで、10BASE-TのPHYと1Mbps HomePNA PHYを内蔵していますが、100Base-TX PHYは内蔵していないため、外付けする必要があります。 FIFO Bufferは内蔵されるようになりました。 AMDのリファレンスドライバ(ver.1.08)はこちら。 |
・PHYコントローラー 同じくAMD製“AM79C874”。 |
・トランスフォーマー DELTA製“LF8275” |
・WOL端子 通常の端子です。 |
・ブラケット部 ステータス確認用のLEDは4個。 リンク確立時は基板裏面に実装されているLEDも点滅します。 |
フレッツスクエアでの速度測定
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AM79C971をベースにしたチップを搭載しているだけあり、HP製 AM79C971搭載NICと同様の高いCPU負荷でした。DownloadよりもUploadのほうが 負荷が高いという特徴も同じです。 負荷と信頼性は別ですが、ロースペックPCでは使わないほうが良さそうです。 チップの発熱もAM79C971と同様に、ケース内温度+18℃前後でした。 |