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DEC DE500Bレビュー


2003.07.01

LANカード全景
メーカー DIGITAL EQUIPMENT CORPORATION
製品名 DE500 rev.B
購入価格 -(2003年6月,ジャンク扱いで頂きました)
採用チップ DEC:21143-PC
WOL端子 ×
WOLケーブル付属 ×
ACPI対応
LowProfile対応 ×
対応OS Windows95〜XP?
UNIX,LINUX
NetWare


ご厚意により頂いた、DEC製21143-PC搭載のNIC。サーバー用途として使用していたということだけあり、基板の作りはしっかりしています。



ネットワークコントローラーチップ
・コントローラーチップ

DIGITAL EQUIPMENT CORPORATIONことDEC製最後のチップ、”21143-PC”。144-pin PQFPパッケージで、PHYは外付けです。
後継の21143-PDと比べると、機能的には相当見劣り感があり、PME,VLAN,Wake on等には対応していません。

PHYコントローラー
・PHYコントローラー

Micro Linear製“ML6694 CQ”。

・ブラケット部

ステータス確認用のLEDは3個。
「100」,「LINK」,「ACT」

・トランスフォーマー

Pulse製“H1016”。

・Boot Rom ソケット

BootRomは載っていませんでした。



Wondows2000標準ドライバでは『Cabletron DE500B Fast Ethernet Adapter』と認識されました。


フレッツスクエアでの速度測定
フレッツスクエアでの速度測定
測定環境
PCメインPC
接続形態ONU直結
MTU1454
RWIN260176
PPPoEフレッツ接続ツール1.5E
※対象NICで5回測定した直後にPro/100 Sで5回測を行い、それぞれの平均値をグラフに示した。





エクスプロラーでのローカル⇔リモート間ファイル転送測定方法はこちら


ローカル-リモート間ファイル転送速度
測定環境
ローカルPCメインPC
リモートPCセカンドPC
接続形態Hub経由
接続速度100Mbps / Full Duplex
転送ファイル容量300MB
※ダミーファイルをエクスプローラーにて転送し、5回の平均転送時間を元に転送速度を求めた。測定にはストップウォッチを使用した。
・CPU負荷
Remote → Local (Download) Local → Remote (Upload)
Pro/100 S
TCP/IP
(PROSetII:8.0)
Download時CPU負荷

Upload時CPU負荷

DE500B
TCP/IP
(Microsoft:5.5.0.0)
Download時CPU負荷 Upload時CPU負荷




データ転送時間とチップ表面温度(℃)
チップ表面温度
測定環境
ケース内温度
(測定開始時)
29.9℃
ケース内温度
(測定終了時)
30.1℃
室温25.4℃
接続速度100Mbps / Full Duplex
転送プロトコルTCP/IP
※温度変化が30秒以上観察されなくなるまでダミーファイルを連続的に転送した。

総合評価

通信速度面では申し分のない性能でしたが、他のDEC製チップ搭載NICを同様に、CPUに高い負荷がかかるようです。
しかしながらチップの発熱量は非常に少なく、ハードウェア的な危険性はほとんど無いように思えます。