NIC MANIA > LANカードレビュー > 9102A-PCI |
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意欲的に低価格なPCパーツを発表し続ける玄人志向ブランドのLANカード。基板が真っ赤なのが印象的です。 玄人らしく(?)、他では見かけないDAVICOM製のチップを搭載していますが、恐らくOEM品で、大元はHITPOINT社製の HT9102と思われます。電源電圧は3.3Vにも対応。 価格は\880となかなかお得感がありますが、難点はPCIスロットに差し込みにくいことで、これは切り欠き部分の加工が乱雑なことに起因しているとしか考えられません。 実用上問題はありませんが、スロットに差し込むときは目でしっかり確認しながら行わないとカードを破損してしまいそうです。造りの甘さを「玄人用」として 販売しているのだとしたら考え物です。
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・コントローラーチップ DAVICOM製の”DM9102A”。 PCI2.2に対応し、VLANもサポート。幅広いOSのドライバが提供されています。 特記すべきはオーバークロック耐性の高さではないでしょうか。スペック上は40MHz以上のPCI クロックでも動作可能となっています。 それ以外については他のネットワークコントローラーと同様の内容です。 |
・ブラケット部 ステータス確認用のLEDは2個。 「LINK ACT」,「10 100」 |
・WOL端子 空きパターンのみ存在しています。 |
・トランスフォーマー HanRun electronics製“HR61H50L”(PDF形式) |
フレッツスクエアでの速度測定
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・speed.rbbtoday.comでの速度測定
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・Studio Radishでの速度測定
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エクスプロラーでのローカル⇔リモート間ファイル転送(測定方法はこちら)
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もともと玄人志向自体、良品を扱うメーカーではないと認識しているのですが、PCIスロット挿入部の加工の乱雑さには許し難いものがあります。少なくともワイルドに PCIカードの抜き差しを行う方には絶対お勧めできません。 性能面でも、Upload速度は明らかに遅い結果になりました。 CPU負荷は蟹(RTL8139x)やVT8102/5よりは低いものの、Uploadでは遅いにもかかわらずPro/100 S以上の負荷を示していたので、高負荷な部類に入ります。 これよりも良い製品は多数存在しますので、基板を全て赤で統一してなんとか専用PCを目指しているのであれば話は別ですが、 わざわざマイナーなコントローラーチップを搭載したNICを買う意味も無いでしょう。 |