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IDE RAID環境でのファイル転送

概要

1000Base-Tでファイルを転送した場合、IDEに接続されたHDDの速度がまずボトルネックになります。
もしストライピングボリュームにデータを転送したらパフォーマンスが向上するのかを検証してみました。



方法

ローカルPCのIDEに接続されたドライブ、IBM製IC35L080(IDE)と、PCIバスのIDE RAIDボード(Promise Fast Track 100)に接続された IBM製IC35L080×2台によるストライピング(RAID0)ボリュームで、GbE環境でのファイル転送を行いました。
このときの速度とCPU負荷を比較しました。




IDE接続HDDとIDE-RAID接続HDDの転送について



測定環境
ローカルPC
(NIC)
Main PC (Pro/1000 MT)
リモートPC
(NIC)
2nd PC (Pro/1000 MT)
接続形態クロスケーブル直結
接続速度1000Mbps / Full Duplex
プロトコルTCP/IP
転送ファイル容量1.0GB
※ダミーファイルをエクスプローラーにて転送し、5回の平均転送時間を元に転送速度を求めた。測定にはストップウォッチを使用した。
・CPU負荷
Remote → Local (Download) Local → Remote (Upload)
IDE Download時CPU負荷
Upload時CPU負荷
RAID0 Download時CPU負荷
Upload時CPU負荷



結論

RAIDカードとGbE NICがPCIの帯域を食い合ったためか、RAID0を組んだにもかかわらず、Download (Remote → Local)では 普通にIDE接続されたHDへ転送した方が速い結果となりました。

Upload(Local → Remote)では送信先PCのHDDがボトルネックとなり、Uploadではほぼ同等の通信速度でした。 CPU負荷については速度が違うので一概には言えませんが、少なくとも傾向は変わりませんでした。